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ニクソンショックからドル暴落を学ぶ


1960年に金の価格は歴史的水準にまで暴騰しました。 実際に1オンス=40ドルをこえました。当時の金
の公定価格は1オンス=35ドルですので、世界経済は大きく混乱することになります。


金価格はブレトンウッズ体勢のもと、35ドルで1オンスの金に交換と定められていたわけですが、これに
より、それまでの米ドルの信用が一気に崩壊しました。なぜこんなことが起こってしまったのか?。
実は当時のアメリカの対外債務が異常なまでに膨れあがったのです。


そして、アメリカの金準備は1949年当時すでに245億ドルに達していました。一方、この当時のアメリカ
の対外短期ドル債務(海外からの借金です)はすでに76億円に達していました。


ですので、この76億ドルのドルを所有している海外の人達が、一斉にドルを金に換えてくれと言って来て
も十分対応出来たのです。しかし、1959年にはアメリカの金準備は195億ドル迄減少しました。


また、アメリカの対外債務は194億ドルへと増加することとなります。そして、さらに1960年代に入ります
とアメリカが実際に保有する金準備の額と対外債務の額が逆転する非常事態となりました。


つまり、ドル債券を保有している海外諸国が仮に一斉にドルを金に換えてくれと言って来たら、当然のこと
ながらアメリカ一国の金準備ではそれに応じることが出来ないのです。


なぜここまで対外債務が膨らんだのでしょうか?。戦後、廃墟から立ち上がった日本やヨーロッパ諸国が
経済的に力をつけたことで、アメリカへの輸出を積極化した影響で、ドルが海外へ大量に流出しました。


そしてベトナム戦争がこの問題にさらに火をつけることになったのですが、最も大きな要因の一つにあげ
られているのが、戦後に金の価値を図るための基軸通貨を米ドルのみに担ったことです。


なぜなら、世界中の政府機関、企業、個人にいたるまでドルを自由に使えるようにするためには、必然的
にアメリカは大量にドルを海外へ供給しなければなりません。日本でも昭和40年代くらいまでは、
海外へ渡航するさい、500ドル以上持ち出すことが出来ませんでした。


それだけ、日本国内にドルが不足していたので世界の国々が十分な外貨準備をドルで持つにはアメリカが
対外債務を増やし、ドルを大量に刷って世界中に供給しなければならなかったのです。


こうして、金準備の額と対外債務の額が逆転してしまった結果、ドルの信用が世界中でなくなることとなり、
大量に売られた結果として金に対してドルは大きく暴落しました。その間、世界中で、ドルの暴落を抑える
為に奔走するも、ドルを金に買える動きを止めることが出来ず、ドルの暴落が加速したのです。


1971年、我慢の限界を超えたイギリスが約7億ドルにも及ぶ巨額な金の譲渡をアメリカに対して要請しま
した。これに恐れをなしたアメリカ政府は、ドルと金の交換を停止すると発表したのです。この声明を発表
したのがウオーターゲート事件で失脚前のニクソン大統領だったことから、ニクソンショックといいます。




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ジャンル : 株式・投資・マネー

tag : ニクソンショック

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